
こんにちは!トランペット教室「新山トランペットレッスン」を運営しております、「ニイヤマッスル」こと新山泰規です。ブログを読んでいただき、本当にありがとうございます!
トランペットを始めたばかりの初心者の方も、少し演奏に慣れてきた中級者の方も、誰もが一度は「あの突き抜けるような高い音(ハイトーン)をパキーンと爽快に鳴らしてみたい!」と強く憧れますよね。 しかし、いざ高い音に挑戦しようとしたとき、「とにかく肺活量に任せて息を強く力任せに吹き込む」「マウスピースを唇がちぎれんばかりにギューギューと力いっぱい押し付ける」という、力技の演奏をしてしまっていませんか?
実は、ハイトーンを楽に鳴らすために本当に必要なのは、喉を締め付けることでも、口元の筋肉を極限まで鍛え上げることでもありません。ハイトーンを出したい人が一番最初にやるべきなのは、息の通り道と、楽器を構える瞬間のセッティングを根本から見直すことです。
今回は、力技に頼る演奏から完全に脱却し、初心者でも安全に、そして確実にハイトーンへの正しい第一歩を踏み出すための極意を詳しく解説します!

目次
1. なぜ、がむしゃらに力んで吹いても高音は出ないのか?
「高い音を出すためには、人一倍強い力と筋力が必要だ」という思い込みこそが、ハイトーンの上達を妨げ、あなたを迷路に迷い込ませる最大の罠です。
高い音を出そうと焦るあまり、口元をガチガチに固めたり、アゴを前に突き出したり、首筋に血管が浮き出るほど力んでしまうと、マウスピースの強い圧迫によって唇が押し潰されてしまい、息の出口が完全に塞がって音が詰まる原因になります。出ないからといってさらに息を強く吹き込めば、唇を痛めてしまうという悪循環に陥ります。
トランペットで高い音を鳴らすメカニズムは、唇を力で締め付ける強さではなく「息のスピード」です。 肩や首の力を抜き、喉の奥をあくびをするときのように広げてリラックスした状態を保ったまま、細くて鋭い、スピードの速い息をまっすぐ楽器の奥へと滑り込ませてあげることが、ハイトーンをラクに、そしてバテずに鳴らすための絶対条件なのです。
2. ハイトーンの土台を作る!いちばん最初のセッティング法
ハイトーンへの挑戦を本格的に始める前に、必ずクリアしておくべき「基本の構え方」があります。それは、低い音や真ん中の音を吹くときと、まったく同じリラックスしたアンブシュア(口の形)をベースにするということです。高音用だからといって、特別な口の形を作る必要はありません。
具体的な手順として、まずは口の周りの余計な緊張を完全に解放し、軽く「エ」の口から、優しく「ム」と閉じた自然な状態を作ります。 そこから、マウスピースを唇の柔らかい粘膜を絶対に押し潰さない「優しい圧」でフィットさせ、唇の真ん中にほんの小さな息の出口(アパチュア)をキープします。
高い音を狙う瞬間も、この「優しい圧」を頑固なまでにキープしたまま、息のスピードだけをトップギアに引き上げていく感覚を掴むことが、唇にダメージを与えずにハイトーンを最短で習得する一番の近道になります。

3. 実践!力みを抜いて高い音へなめらかに上がる練習ステップ
いきなり自分の限界の最高音にチャレンジすると、体が防御反応を起こしてすぐに力んでしまいます。まずは自分が一番出しやすい快適な音から、じわじわと階段を上るように音域を上に広げていきましょう。
① 中音域のロングトーンで「究極の脱力」を覚える
自分が一番無理なく、気持ちよくリラックスして出せる中音域の音(真ん中のソなど)を1音だけ長く伸ばします。このとき、自分の首や肩、アゴの周りが完全に緩んでいて、楽器が効率よく響いている状態を体と耳に記憶させてください。
② リップスラーを使って「息のスピード」だけを切り替える
ピストンを押す指は固定したまま、口の中の容積を少し狭めるイメージ(口の中で「あー」から「いー」へと形を変化させる感覚)で、息のスピードをキュッと鋭くします。口の形を外側からガチャガチャと変えて強引に音を引っ張り上げるのではなく、体の中の息の流れ(スピード)だけで1段階上の音へと滑らかに飛び移る練習を丁寧に繰り返しましょう。
音が高くなった瞬間にマウスピースを強く押し付けそうになりますが、そこをグッとこらえて「息の力」だけで音を上げる感覚を養うのがポイントです。

4. 時短を求めず、毎日10分の「正しい感覚」を唇に染み込ませよう
ハイトーンの技術は、一瞬で魔法のように突然出せるようになるものではありません。早く高い音を出せるようになりたいからといって、無理に強い息で強引に吹き切ろうとしたり、力技でその場を誤魔化そうとするのだけは絶対にやめてください。
なぜなら、一度ついてしまった「力みの癖」を抜くリハビリには、正しい形を一から覚えるよりも何倍もの果てしない時間がかかってしまうからです。 それよりも、毎日の練習の始まりに10分だけでも構いません。「どうすれば今持っている一番少ない力で、楽に上の音がポーンと抜けるように鳴ってくれるか」を宝探しのように研究する時間を作ってみてください。
「あ、今の音は少しラクに鳴ったな」「今の音は少し唇を押し付けすぎてしまったな」と、自分の体と対話しながら進める丁寧な積み重ねこそが、1年後に他の人と驚くほど大きな差となって返ってきます。
まとめ:力を抜くコツを掴めば、ハイトーンはもう怖くない!
トランペットという楽器は、がむしゃらに頑張って力でねじ伏せようとするのを一度やめて、体全体の力を抜いてリラックスできたときほど、パッと遠くまで突き抜ける美しく豊かな高音を響かせてくれる素直な楽器です。
今、高い音が出なくて悔しい思いをしたり、壁にぶつかったりしている人は、悲観する必要はまったくありません。あなたは今まさに、「正しい体の使い方」を覚えて覚醒するための大きなチャンスの中にいます。 焦りで時短を求めず、じっくりと時間をかけて、あなたの唇と息のベストなバランスを黄金比率へと育てていきましょう!

✔️ 新山トランペットレッスンで一緒に練習しませんか?
力任せのしんどい演奏を完全卒業し、ラクに、そして何より楽しくトランペットを上達したい方へ、一人ひとりの個性に合わせたオーダーメイドのマンツーマンレッスンをご提供しております!
- 群馬県内での対面レッスン ▶︎ [詳細・お申し込みはこちら]
- 全国対応のオンラインレッスン ▶︎ [詳細・お申し込みはこちら]
あなたの骨格、歯並び、唇の厚さに合わせた、世界に一つだけの「一番ラクに音が出る吹き方」を一緒に見つけましょう!まずはお気軽にご相談くださいね!
