
こんにちは!トランペット教室「新山トランペットレッスン」を運営しております、「ニイヤマッスル」こと新山泰規です。ブログを読んでいただき、本当にありがとうございます!
トランペットを吹いている多くの方が、「一生謙命練習しているのに、高い音がどうしても出ない…」「少し合奏に参加しただけで、唇がすぐにバテてしまう」という深い悩みを抱えています。
実は、いくら熱心に息を吹き込んでも、音を鳴らす主役である「唇の形(アンブシュア)」のセッティングが間違っていると、どんなに良い楽器を使っても絶対に上手くいきません。 逆に言えば、正しい口の形さえマスターすれば、今までの苦労が嘘のようにラクに綺麗な音が鳴り響くようになります。
そこで今回は、僕の指導キャリアの中でたどり着き、普段レッスンでお教えしている「理想のアンブシュアの作り方」の全貌を、実際の解説動画も交えながらどこよりも詳しく具体的にレクチャーします!


まず最初に知っておくべき、最も重要な「金属に負けない唇のセッティング」から順番に紐解いていきましょう。
目次
目次
- 【第一ステップ】金属に負けないための「唇の粘膜収納」のメカニズム
- 【第二ステップ】理想の脱力ポイントが見つかる「XY軸の公式」
- 【第三ステップ】感覚に頼らず「ハイベー(High Bb)」を出すためのバズィング練習法
- 今回の解説の元ネタYouTube動画はこちら!
- まとめ&新山トランペットレッスンのご案内
1. 【第一ステップ】金属に負けないための「唇の粘膜収納」のメカニズム
マウスピースを唇に当てる前の段階として、絶対にやらなければいけないのが唇の内側の赤い部分(粘膜)を、内側にしっかりと「収納」して閉じることです。
なぜなら、唇の内側の赤い部分は皮膚ではなく、胃や腸などと同じデリケートな「粘膜組織」だからです。対するマウスピースは冷たくて硬い「金属」です。この二つがまともにぶつかり合えば、当然柔らかい粘膜側が100%負けてしまい、すぐに腫れたり、傷ついたり、演奏後すぐにバテてしまう原因になります。
具体的な「収納」のやり方
- 口を「あ」の形から、だらしなく開けたままにしない。
- 唇を外側にめくるのではなく、上下の唇を中央に向かってキュッと合わせる。
- イメージとしては、横から見たときに「おちょぼ口」になる一歩手前の状態。外側の「強い皮膚」だけがマウスピースの金属に触れるようにセットします。
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このセッティングを怠ったまま、いくら口の形を意識しても、物理的に唇が金属の圧力に耐えられなくなります。まずは「赤い粘膜を隠す」という基本を徹底してください。
2. 【第二ステップ】理想の脱力ポイントが見つかる「XY軸の公式」
粘膜を収納して口を閉じたら、次に唇に適度なテンション(張り)を持たせる必要があります。ただ単に口を力任せに閉じているだけでは、トランペットの強い息のスピードに負けて、一瞬で口元が吹き飛ばされてしまうからです。
そこで、僕のレッスンで提唱しているオリジナルのアプローチが、数学のグラフを用いた「XY軸の公式」です。感覚に頼りがちなアンブシュアを、数字を使って論理的にコントロールしていきます。
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① X軸とY軸の役割
- X軸:唇を上下に「閉じる・締める」力(息を漏らさないためのベースの力)
- Y軸:口角を左右に「引く・薄くする」力(高音を狙ったり、唇に張りを持たせるための力)
② 自分だけのベストな数値を引き出す「引き算」の手順
多くの人は「最初からちょうどいい力加減」を探しようとして迷子になります。そうではなく、一度わざとマックスまで力を入れ、そこから引き算をしていくのが新山流のやり方です。
- 「10・10」の最大パワーを作るX軸(閉じる力)を10、Y軸(横に引く力)を10の力で、これ以上ないほどギューッと口元を強く固めて引っ張ります。
- マウスピースを当てて、息を吹き込むこのガチガチの状態で息を吹いても、力みすぎていて音は鳴りません。
- 数字をカウントダウンしながら力を緩めていく一定の息を吹き込んだまま、口元の力を「9…8…7…6…」と、だんだん緩めていってください。
- 一瞬でスコーンと音が抜ける「最高のポイント」で止める力を抜いていくと、ある瞬間に「あ、今めちゃくちゃラクに唇が振動した!」という瞬間がやってきます。そこがあなたのベストな数値です。
ちなみに僕(新山)の場合は、【X軸=5、Y軸=3】くらいのバランスが一番コントロールしやすくて良い音が鳴る数値になります。この数値は、人間の骨格や筋肉の付き方、歯並びによって100人いれば100通り、全員違います。

③ 理想は「限りなく小さな数字」を目指すこと
この公式において、数字が大きければ大きいほど「余計な力が入っている(力んでいる)」状態を意味します。
練習を重ねるうちに、限りなく小さな数字(最小限のエネルギー、例えばX=3、Y=1など)で、リラックスして同じ音を出せるようになることが、バテないアンブシュアを作るための究極のゴールです。
3. 【第三ステップ】感覚に頼らず「ハイベー(High Bb)」を出すためのバズィング練習法
口の形のバランスが分かったら、いよいよ音出しの練習に入ります。
多くの人は、いきなり楽器を構えて「気合いと感覚」で高い音を出しようとしますが、これでは絶対に上手くいきません。まずは楽器をつけずに、唇の振動だけで狙った音程を鳴らす「バズィング」をマスターします。

楽器はただの拡声器ですから、主役である唇だけで音が作れなければ、楽器をつけても良い音が出るはずがありません。
唇だけで音をコントロールするロードマップ
- 先ほど見つけた自分のベストな「XY値」をセットする。
- マウスピースも楽器も持たない状態で、息を静かに送り込み、唇だけで「ブーッ」と安定した振動を鳴らす。
- 唇だけで音が鳴らせるようになったら、その形を一切崩さずにマウスピースを当て、最後に楽器を合体させます。
- 高音(通称:ハイベー)を出すときは、口を強く締め直すのではなく、理想のXY軸のバランスを保ったまま、口の中の容積をコントロールして「息のスピード」だけをシュッと速めてあげる。
この手順を論理的にクリアしていくことで、僕のレッスンに通ってくれている生徒さんたちは、年齢や性別を問わず、ほぼ全員が感覚ではなく「確固たるコントロール」によって、楽にハイベーを出せるようになっています。

4. 今回の解説の元ネタYouTube動画はこちら!
今回解説した「粘膜収納」や「XY軸の公式」のやり方を、新山がホワイトボードを使ってさらに熱くリアルに実演・解説している動画です。ぜひこちらのリンクからチェックして、正しい脱力の感覚を掴んでみてくださいね!
- 元ネタ動画:『【トランペット】これが全て!トランペットを上手に吹くための大事な考え方!唇が命です!』▶︎ YouTube動画を視聴する
まとめ:あなたの唇こそが、世界にたった一つの「主役の楽器」
トランペットの上達において、最も忘れてはならないのは「あなた自身の唇こそが、すべての音を生み出す主役である」ということです。楽器はそれを大きくしているだけの拡声器にすぎません。
「最近どうしても高音が出ないな」「合奏の後半になるとすぐに唇がバテて演奏にならない…」と壁にぶつかったら、今日お話しした「唇の粘膜の収納」と「XY軸のバランス引き算の実験」を、ぜひ静かな部屋でじっくりと試してみてください。ほんの少しの力の入れ方の違いで、驚くほどラクに見違えるような輝かしい音が響き渡る瞬間が必ずやってきます!
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