トランペットのアンブシュアは一つじゃない|高音を安定させる考え方

2026.08.27

こんにちは!トランペット講師のニイヤマッスルこと、新山泰規です。

ニイヤマッスル
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今回は、自分に合うアンブシュアの見つけ方と、高音の唇を複数持つという考え方についてお話しします。

トランペットを吹いていると、「昨日はうまく吹けたのに、今日は同じ場所にマウスピースを当てても音が出ない」と感じることがありますよね。

アンブシュアとは、トランペットを吹くときの唇の形や、マウスピースの当て方を含めた口まわりの状態のことです。一度よい形を見つけたら、毎日まったく同じ状態を再現しなければならないと思っている方もいるかもしれません。

しかし、ぼく自身も、昨日の位置を覚えていたつもりなのに、翌日になると「どこだったかな」と迷うことがあります。唇の状態は毎日同じとは限らないためです。

まず結論ですが、アンブシュアを一つの形だけに固定する必要はありません。その日の唇の状態に合わせて、高音を出せる条件をいくつか探しておくという考え方もあります。

この記事では、低音と高音でアンブシュアの条件がどのように違うのか、高音の唇を基準に音域を広げる考え方、自分に合う方法を探すときのポイントをご紹介します。

アンブシュアの基本的なセッティングから確認したい方は、唇に合った最適なアンブシュアの作り方も参考にしてください。

▼今回の内容はこちらの動画でもご視聴いただけます♪

トランペットのアンブシュアは毎日同じとは限らない

唇の大きさや状態は日によって変わるため、昨日うまくいった位置が、今日もそのまま合うとは限りません。一つの位置を覚える方法が合う人もいますが、安定しない場合は別の探し方を試してみましょう。

唇の状態は日によって変わる

トランペットを吹くときは、唇のわずかな状態の違いが音に影響します。自分では同じ形を作っているつもりでも、前日とまったく同じ状態になっているとは限りません。

ぼくも日々アンブシュアを研究していますが、自分の感覚では唇の使い方が少しずつ変化しています。外から見れば同じように見えても、本人の中では大きく変わっていることがあります。

ニイヤマッスル
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唇の位置を覚えておくことも一つの答えです。それが自分に合っている方は、その方法で続けてください。

調子の波がある日に対応できる形を探す

毎日同じアンブシュアを再現しようとしても、なかなかうまくいかない方もいます。その場合は、決めた一つの形へ無理に戻そうとするのではなく、その日に自然に音が出る条件を探すという方法があります。

調子が悪い日があること自体を失敗と考える必要はありません。唇の状態が違う日にも吹ける方法を増やせないか、実験する機会として考えてみましょう。

昨日の形を完全に再現できないときは、唇の位置を無理に固定せず、その日に音が自然に出る場所や形も探してみてください。

低音と高音ではアンブシュアの条件が違う

ぼくの感覚では、低音はさまざまな唇の状態でも出せますが、高音は出せる条件が限られます。その違いが、高音につながりにくいアンブシュアを作ってしまう原因の一つになることがあります。

低音はさまざまな形でも出せる

低音は、唇の形やマウスピースの当たり方が多少違っていても、音が出る場合があります。そのため、調子が悪い日でも、いくつかある条件のどれかに当てはまれば吹けることがあります。

ただし、低音が出ているからといって、そのアンブシュアが高音までつながるとは限りません。低音だけを基準に作った唇では、音域を上げたときに高音の条件に合わなくなるケースがあります。

高音は成立する条件が限られる

高音は、唇の状態が少し変わるだけで出しにくくなることがあります。低音よりも成立する条件が少ないためです。

一つの高音アンブシュアしか持っていない場合、その日の唇の状態がその形に合わなければ、高音を出せなくなる可能性があります。

低音が出るアンブシュアと、高音までつながるアンブシュアは同じとは限りません。低音が出ているかだけで判断せず、高音へ移動できるかも確認しましょう。

高音のアンブシュアから低音へ広げる

低音を基準にした形から高音へ移動しにくい場合は、ある程度高い音を出せるアンブシュアを先に作り、そこから少し緩めながら低音へ広げる方法を試してみてください。

高すぎない音から試す

最初から極端に高い音を目指す必要はありません。動画では、高音を考える基準としてチューニングB♭付近の音を挙げています。

その音を無理に押し出すのではなく、唇をできるだけ平らな状態で自然に鳴らせる場所を探します。そこで高音へつながる形を確認してから、音域を下へ広げます。

唇を少し緩めて低音へ移動する

高音を出せる形が見つかったら、そこから唇を少し緩める方向へ動かし、低い音が出る状態を探します。

高音だけを出せる硬い形で固定するのではなく、高音を出せる状態から低音まで使える範囲を広げることがポイントです。

高音しか出ない場合は緩める方向を探す

高音は出せても、そのアンブシュアのままでは低音が出ない方もいます。その場合は、高音専用の形として固まっている可能性があります。

高音の形を完全に崩すのではなく、少しずつ緩めながら、低音も出せる範囲を探してみましょう。

低音から高音を無理に作るのではなく、高音が出る形を見つけてから低音へ広げるという順番も試してみてください。

楽に吹ける唇を探す考え方については、楽に演奏する唇の見つけ方でも詳しく解説しています。

高音のアンブシュアを複数持つという考え方

高音を出せる形が一種類だけだと、唇の状態が少し変わった日に、その条件へうまく当てはまらないことがあります。そこで、高音を出せる条件を一つに限定せず、複数探しておくというのが今回の考え方です。

一つの形だけでは調子に左右されやすい

昨日うまくいったアンブシュアが一つしかない場合、その場所や形が少しずれただけで、高音が出せなくなる可能性があります。

特に、唇の状態が毎日変わることを考えると、一つの条件を完全に再現することだけに頼るのは難しい場合があります。

少し違う条件でも高音が出せる状態を探す

マウスピースの位置や唇の状態が少し違っても、高音が出せる条件がいくつかあれば、その日の唇に合う方法を選べる可能性が高まります。

ここでいう複数のアンブシュアとは、音域ごとにまったく別の吹き方へ切り替えるという意味ではありません。少し条件が変わっても高音を鳴らせる範囲を探すという考え方です。

ニイヤマッスル
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高い音の条件が少しずれても出せれば、調子が悪い日でも、どれかの条件にはまる可能性があります。

一つの完成形だけを探すのではなく、少し違う状態でも高音が出るかを試し、自分が使える条件を増やしてみましょう。

自分に合うアンブシュアを見つける手順

自分に合うアンブシュアは、誰かの形をそのままコピーするだけでは見つからないことがあります。自分の唇で実際に試し、自然に鳴る条件を探すことが大切です。

  1. 高すぎない音域で、無理なく音が出る唇の形を探します。
  2. その状態から少し唇を緩め、低音まで音域を広げます。
  3. マウスピースの位置や唇の状態を少し変え、高音が出せる別の条件も試します。
  4. その日の状態で、最も自然に吹ける形を選びます。

この手順で必ず一つの正解を決める必要はありません。試した方法が合わないと感じたら、別の条件を試してください。

いろいろな方法を試す

ぼくがレッスンで大切にしているのも、一つの方法だけを押しつけることではなく、いろいろなやり方を提案し、その方に合うものを探すことです。

最初に提案された方法が合わなかったとしても、アンブシュア探しに失敗したわけではありません。次の方法を試すための情報が一つ増えたと考えてください。

自分の感覚を観察する

唇の状態や、どの場所で音が自然に出たかは、自分にしか分からない部分があります。音が出たかだけでなく、吹いたときの負担や音域のつながりも観察しましょう。

自分でいろいろなやり方を試し、よいところを見つけていくことが、自分に合うアンブシュアを探すための大切な過程です。

アンブシュアが安定せず、唇の内側へマウスピースが当たりやすい方は、粘膜奏法から脱出する方法も参考にしてください。

アンブシュアを一つの形に決めつけずに探そう

トランペットのアンブシュアは、一度見つけた形を毎日完全に再現しなければならないものではありません。唇の状態は日によって変わるため、その日に合う条件を探す考え方も必要です。

低音はいろいろな形でも出せますが、高音は成立する条件が限られます。低音から高音へつながりにくい方は、高音を出せる唇を先に探し、そこから少し緩めながら低音へ広げてみましょう。

高音を出せる条件を一つに固定せず、少し違う状態でも吹ける方法を探すことが今回のポイントです。

どの形が合うかは、一人ひとりの唇によって違います。いろいろな方法を試しながら、自分にしか分からない吹きやすい場所を見つけていきましょう。

今回の考え方は、「アンブシュアの見つけ方!ベストな唇の形とは!?」の動画でも詳しくお話ししています。唇の使い方や高音から低音へ広げる考え方を、動画でも確認してみてください。

高音に合う唇を見つけたい方は、トランペット高音強化レッスンのご案内も参考にしてください。

✔️ニイヤマッスルとレッスンしませんか?

自分でいろいろ試してもアンブシュアが安定しない場合や、高音から低音までつながる形が分からない場合は、現在の唇の状態や音の出し方を一緒に確認してみましょう。

新山トランペットレッスンでは、対面・オンラインの個人レッスンに対応しています。レッスン内容については、トランペット教室|対面・オンライン個人レッスンのご案内をご覧ください。

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