トランペットの高音練習時間は?疲れるまで吹くべきか!?プロが解説

こんにちは!トランペット講師のニイヤマッスルこと、新山泰規です。

ニイヤマッスル
ニイヤマッスル

今回は、どこまで口を疲労させるまで練習した方がいいのか、ぼくの考えをお話しします。

トランペットの高音練習をしていると、「もう少し続けた方が鍛えられるのかな」「唇が動かなくなるまで吹いた方が上達するのかな」と迷うことがありますよね。

特に、高音を出せるようになりたい気持ちが強いほど、限界まで何度も吹いてしまいがちです。しかし、練習の最後には高音だけでなく、普段は問題なく出せる音まで出なくなっていることもあります。

まず結論ですが、唇がまったく振動しなくなるまで高音練習を続ける必要はありません。その日の限界だけでなく、翌日以降も演奏を続けられる状態を考えることが大切です。

この記事では、高音練習をどこで終えるか、その判断基準や、練習しすぎを見分けるポイントについて解説します。

高音そのものの吹き方や、マンツーマンでの練習に興味がある方は、トランペット高音強化レッスンのご案内も参考にしてください。

▼今回の内容はこちらの動画でもご視聴いただけます♪

トランペットの高音練習は疲れるまで吹くべき?

高音練習ではある程度の疲労を感じることがありますが、通常の音域まで出なくなるほど吹き続けるのは、練習のやりすぎと考えられます。

動画では、練習の最初にはハイB付近の音が出ていたものの、練習の最後には高音どころか、それより低い音まで出しにくくなっていたケースを紹介しました。

疲労困憊まで吹く必要はない

高音を出すためには、息の使い方や唇の振動、舌の位置などをうまく連動させる必要があります。疲労が大きくなると、その連動を保つことが難しくなります。

それでも無理に吹き続けると、楽に音を出す練習ではなく、疲れた状態で音を無理やり出す練習になってしまう可能性があります。

高音が出なくなったことだけでなく、普段なら問題なく出せる音まで出なくなっている場合は、その日の練習を終える判断材料にしましょう。

翌日に吹ける状態を残すことが大切

音がまったく出なくなるまで吹いた場合、翌日も唇の疲労が残り、調子が悪くなることが考えられます。

トランペットの練習は、その日だけで完結するものではありません。次の日や、その先の本番まで含めて、長い期間をかけて積み重ねていくものです。

ニイヤマッスル
ニイヤマッスル

その場その場でマックスを出すのではなく、明日や明後日のことも考えて、長い目で練習していただきたいです。

今日すべてを出し切ることより、明日もよい状態で楽器を持てることを意識してみてください。

高音練習を筋トレと同じように考えない

トランペットの高音練習は、筋肉を大きくするためのトレーニングよりも、スポーツの動作を安定させるためのトレーニングに近いと考えています。

限界まで追い込むボディメイクとの違い

ぼく自身、体の見た目を整えるためのボディメイクとして筋力トレーニングをしています。ボディメイクでは、筋肉に強い刺激を与えるため、もう動かせないというところまで追い込む場合があります。

しかし、トランペットで同じ考え方をそのまま使うのはおすすめしません。唇が振動しなくなるまで吹き続ければ、演奏に必要な動きそのものができなくなるからです。

演奏パフォーマンスを保つ練習を考える

サッカーや野球などのスポーツでは、競技に必要な動作の精度を高めることがトレーニングの目的になります。疲れ切ってボールを扱えなくなること自体が目的ではありません。

トランペットも同じように、高音を出すための動作を、演奏の中で使える状態に整えることが重要です。

「どれだけ疲れたか」ではなく、「疲れがある状態でも必要な音を出せるか」を練習の判断基準にしてみましょう。

高音練習を1時間続けるのはやりすぎ?

動画では、高音を出す練習を毎日1時間行い、練習後にはチューニングB♭も出せなくなったというケースを紹介しています。

高音を1時間練習したという時間だけで、必ずやりすぎだと判断することはできません。短い音を軽く出し、十分に休みながら練習する場合と、高音を連続して強く吹く場合では、唇への負担が大きく異なるからです。

ただし、練習後に普段の音まで出なくなっているのであれば、その人にとっては負荷が大きすぎた可能性があります。

ニイヤマッスル
ニイヤマッスル

ハイBを出す練習を1時間して、最後にはチューニングB♭も出なくなったのであれば、ちょっとやりすぎだと思います。

動画では、高音練習を何分行えばよいかという一律の時間は決めていません。体力、経験、吹き方、休憩の取り方によって、適切な練習量が変わるためです。

高音練習は時間だけで管理せず、練習後に残っている演奏能力で判断しましょう。

練習を終えるタイミングの確認方法

ぼくが動画内で紹介している目安は、練習の最後にリップスラー、スラー、タンギングで低い音域から高い音域まで上がれるかを確認する方法です。

最高音を何度も大きな音で吹くことが目的ではありません。自分が練習で使用している音域を、異なる吹き方で確認します。

1.リップスラーで確認する

最初に、舌で音を区切らず、唇と息の変化を使って音を移動するリップスラーを行います。

リップスラーで上がれない場合は、唇の振動や息との連動が保ちにくくなっている可能性があります。力で無理に音を押し上げるのではなく、その日の疲労状態を確認してください。

2.スラーで確認する

次に、タンギングをせず、音をなめらかにつなげながら音域を上がります。

音のつながりが大きく乱れる、普段より強い力が必要になる、目的の音まで上がれない場合は、無理に繰り返さないようにしましょう。

3.タンギングで確認する

最後に、舌で音の始まりを作るタンギングを使って同じように音域を上がります。

リップスラー、スラー、タンギングという異なる条件で音を出せれば、練習後もある程度の演奏能力を残せていると判断できます。

確認する順番は、リップスラー、スラー、タンギングです。自分が現在出せる音域の範囲で行い、出せない最高音を無理に追加する必要はありません。

ニイヤマッスル
ニイヤマッスル

練習の最後にこれができる状態で終えられたら、ぼくは理想だと思います。

基礎的な音の出し方や練習の進め方を確認したい方は、トランペット初心者向けの基礎練習もあわせてご覧ください。

高音練習をやりすぎているサイン

高音が出なくなっただけでは、その日たまたま調子が悪かった可能性もあります。次のような変化が重なっていないかを確認しましょう。

普段出せる音まで出なくなる

高音練習のあとに、中音域やチューニングで使う音まで出なくなった場合は、唇の振動を保てないほど疲れている可能性があります。

その状態からさらに高音を繰り返すのではなく、休憩するか、その日の練習を終えることを考えてください。

翌日も調子の悪さが残る

練習した翌日に毎回音が出しにくくなる場合は、一日あたりの練習量や高音を吹く回数が多すぎる可能性があります。

高音練習を減らした日と比較し、翌日の調子がどう変わるかを観察してみましょう。

力を入れないと音が出なくなる

練習の後半になるほどマウスピースを強く押しつけたり、体全体を固めたりしなければ音が出なくなる場合も、終了を考えるサインです。

疲れた状態で無理に成功回数を増やすより、よい動きが残っている段階で終えることを意識してください。

唇に痛み、腫れ、しびれ、出血などの異常がある場合は練習を中止してください。症状が続く場合は、医療機関などの専門家へ相談しましょう。

マウスピースだけを使った練習をしている方は、NGなトランペットマウスピースの練習方法も確認してみてください。

高音練習はその日の限界ではなく長期的に考えよう

トランペットの高音練習は、唇がまったく動かなくなるまで追い込むことが目的ではありません。

練習の最後に、リップスラー、スラー、タンギングで自分の音域を確認し、必要な音を出せる余力が残っているかを見てみましょう。

その日に出せる最大の音よりも、翌日へつながる状態で練習を終えることが大切です。

高音を何分練習するかだけでなく、練習後の音の出方や翌日の状態も記録すると、自分に合った練習量を見つけやすくなります。

今回の内容は、「高音練習のベストな練習時間は?疲労との戦い!」の動画でも、実際の音を交えながらお話ししています。リップスラー、スラー、タンギングの違いも、ぜひ動画で確認してください。

高音を楽に出す練習についてさらに詳しく知りたい方は、トランペット高音強化レッスンのご案内も参考にしてください。

✔️ニイヤマッスルとレッスンしませんか?

高音練習を続けてもすぐにバテてしまう、自分に合う練習量が分からないという場合は、現在の吹き方や練習内容を一緒に確認してみましょう。

新山トランペットレッスンでは、対面・オンラインの個人レッスンに対応しています。単発で相談したい方は、トランペットの単発個別レッスンのご案内をご覧ください。

継続的なレッスンについては、トランペット教室|対面・オンライン個人レッスンのご案内をご確認ください。

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