トランペットの構え方をプロが説明!初心者が正しく持つ方法

2023.04.03

トランペット教室(新山トランペットレッスン)を運営しております「ニイヤマッスル」こと新山泰規です!

トランペットの構え方を学びたいみなさん、ブログまでお越しいただき、ありがとうございます。

 

トランペットの構え方は、初心者さんが最初に悩むステップですね。

指の置き場所置き方ピストンの押し方など…わからないことだらけだと思います。

 

トランペットの持ち方次第で何が変わるかというと…

・快適に演奏ができる
・キレイな音が遠くまで届く
・スピーディーに指を動かせる

などなど、調整次第で演奏や吹き方に変化をもたらしてくれます。

では、トランペットの構え方にルールがあるかというと実は…大してありません!

▼この記事の結論!
・トランペットの持ち方に厳しいルールはない!
・自分にとって快適な構え方を見つけるのがベスト!
・吹き方に変なクセがつくのは危ない!

結論、基本的なトランペットの構え方はあるものの、「こうじゃなきゃいけない!」という細かなルールはありません

とはいえ、どのように構えるとどうなるか、というイメージは理解しておいたほうが上達しやすいです。

▼この記事でお伝えすること!
・トランペットの基本的な構え方
・初心者が悩みやすい構え方のポイント
・トランペットの先生目線でのアドバイス

この記事ではトランペットの構え方を、プロ奏者であり講師もするぼくが、ぼくなりにわかりやすくお伝えしていきます。

できるだけ噛み砕いて執筆していきますが、もしわからないことがあればお気軽にぼくのYouTubeあるいは問い合わせにて、ご相談ください!

 

トランペットの構え方とは?基本をプロが説明!

トランペットの構え方として決まっていることは、たった2点だけです!

・トランペットは左手で持つ
・右手でピストンを押す

まず、「左手でトランペット本体を持つ」というスタイルが、トランペットの基本的な構え方です。

そのほかに決まっていることとしては、「右手でピストンを押して演奏をする」ということだけ!

実はトランペットの持ち方というのは人によってさまざまで、厳しい決まり事があるわけではありません。

ニイヤマッスル
ニイヤマッスル

たとえばぼくは仕事柄、右手だけでトランペットを支えて演奏するパフォーマンスをすることもあります。

上記以外の部分は、人それぞれやりやすい方法をみつければOKです!

 

【トランペットの構え方】基本の選択肢を解説!

上記では「人それぞれやりやすいように構えてOK!」とはお伝えしましたが、「もっと具体的に教えて欲しい」と思った人もいるはず。

では、構え方のポイントをさらに詳しくご紹介していきます。

 

初心者さんがまず悩む構え方のポイントは、たとえば下記があげられます。

①右手小指のフィンガーフック(指かけ)は使うべき?
②ピストンはどう押すべき?
③トランペットを支える左手の構え方はどうすべき?
④右手と左手のトランペットを支える割合は?
⑤正しい口のかたちや吹き方は?

いかがでしょう。

初心者さんなら一度は悩んだことがあるポイントではないでしょうか?

それぞれ詳しく解説していきますね!

 

【トランペットの構え方①】右手の小指はフィンガーフックにかけるべき?

ピストンの並びには、「フィンガーフック」あるいは「指掛け(ゆびかけ)」と呼ばれるフック状のものがあります。

このフィンガーフックは基本的に、右手の小指をかけて使います。

ただし、小指をフィンガーフックにかけるかどうかも決まりごとではないので、好みです。

ニイヤマッスル
ニイヤマッスル

ちなみにぼくは、フィンガーフックに小指をかけないで演奏することも多いです。

フィンガーフックに小指をかけないことが多い理由は、速い演奏がしやすいから

3本の指をスムーズに動かしてスピーディーに演奏するときは基本的に、小指をかけません。

 

下記のYouTube動画では、ぼくがピストンをスピーディーに押す様子をご確認いただけます。

【YouTube】ピストンの正しい押し方や楽器の持ち方など解説!

 

【トランペット】小指をフィンガーフックにかけるべきタイミングとは?

ぼくは小指をフィンガーフック(指掛け)にかけないことが多いですが、かけた方が良いタイミングもあります。

①音をしっかり当てたいとき
②ハイトーンの音を出すとき

どんなタイミングなのか、詳しく解説していきますね。

フィンガーフック活用タイミング①:音をしっかり当てたいとき

フィンガーフックに小指をかけた方が良いタイミングは主に、音をしっかりとあてないといけないときです。

音が外れやすいときや、絶対に外したくないときには、小指をフィンガーフックにかけておいた方が音が安定しやすい気がしています。

「なんだか音が思った通りに出ないなぁ」とか「この音は外せない!」というときには、フィンガーフックに小指をあててトランペットを安定させると◎です。

フィンガーフック活用タイミング②:ハイトーンの音を出すとき

ハイトーン(高い音)を出すときには、小指をフィンガーフックにかけることが個人的には多いです。

小指を使って少しだけ唇(くちびる)へマウスピースをプレスすることによって、ハイトーンが出やすい傾向があります。

ニイヤマッスル
ニイヤマッスル

程よいプレス感が大切です!
プレスをしすぎるのは△!

ハイトーンの出し方については動画でも詳しくご説明しているので、困っている方は参考にしてみてください。

【YouTube】高い音を楽に吹く唇の作り方を解説!

【トランペットの先生目線】初心者は小指をあてるのがおすすめ

上記では「ぼくはフィンガーフックに小指をあてないことが多いです!」とお伝えしました。

でも、トランペットの先生をしている立場としては、初心者さんフィンガーフックを使ったほうが構えやすいのではないかなと思います。

なぜなら、フィンガーフックに小指をかけておいた方が、トランペットが安定するからです。

ためしに右手の薬指だけを折り曲げてみてほしいのですが、一緒に小指や中指も動いてしまうと思います。

人差し指や親指などとは違い、隣の指も一緒に動いてしまいやすい指を使ってピストンを押すので、安定性に欠けやすいです。

指の速さなど動きを重視するときには、フィンガーフックは使わない。
安定性がほしいときは、フィンガーフックを使う。

というように、使い分けていただくのも良いかなと思います。

あくまで感覚のお話なので、ぜひご自身のやりやすい方法を見つけてみてください。

 

【トランペットの構え方②】ピストンの押し方はどうすべき?

「ピストンの押し方はどうすれば良いですか?」という質問を、初心者さんから多くいただきます。

ニイヤマッスル
ニイヤマッスル

ぼく自身は基本的に、第二関節でピストンをパタパタと押しています。

でも実は、トランペットのピストンの押し方には正解はありません。

「押しやすいように押せばOKです!」というのが答えです。

人それぞれ手の大きさや指の長さも違うので、自分にあうスタイルを見つけてみてください。

 

もし押しやすいなら、第一関節や指の先で押しても良いんです!

練習を重ねていくうちに、自分のスタイルを見つけてみてください。

 

トランペットのピストンが正しく押せる位置の目安とは?

上記でお伝えした通り、ピストンの押し方に正解はないため、自由で問題はありません。

でも、トランペットのピストンを「正確にすばやく」押すためには、正しい位置に指を持ってくることが大切です。

 

正しく押せる位置を確認する目安としては、3点でバランスをとれていること。

バランスをとるために多くの人が活用しているのが下記の、3本の指です。

・左手人差し指の第二関節あたり:第3ピストンバルブの横
・右手小指:フィンガーフック
・右手親指:マウスパイプの下

でもぼくは「右手小指はフィンガーフックにかけないことが多いですが、初心者さんはかけた方が良いと思います」とお伝えしましたね。

初心者さんはフィンガーフックに小指をかけないと、バランスがとれないことがあるからです。

 

特に手が小さい人は、バランスをとりながらトランペットをしっかり支えるのが難しいかもしれません。

バランスがとれないとピストンをしっかりと押せないため、音にもグラつきが出てしまいます。

 

指を置く場所についてはあくまで「ここに置く人が多いですよ」という話なので、ご自身の手のかたちにあわせてしっくりくる場所を探してみてください。

 

特に右手はあくまで、ピストンを押しやすい場所であることが大切です。

 

【トランペットの構え方③】左手でどう持つべき?

そろそろ聞き飽きたと思いますが、トランペットの構え方にはルールはありません。

左手でトランペットを持つ方法は本当に人それぞれです。

しいていうのであれば、どうにかピストン3つを握れていれば◎。

たとえば、下記のような持ち方が王道です。

①小指がトランペットの下パターン
②小指を薬指にそえるパターン
③ピストル構えパターン

それぞれの構え方について、詳しくご説明していきます。

自分の手や指がしっくりおさまる持ち方を研究してみてくださいね!

 

トランペットを構える左手①:小指がトランペットの下パターン

写真のように左手の小指をトランペットの下部分で折りたたむパターンです。

手が大きい人は、この持ち方がしっくりくるかもしれません。

薬指は第3トリガーに入れ、親指は第1トリガーにセット。

親指と人差し指&中指で、第1〜第3ピストンバルブを挟んでいる状態です。

ニイヤマッスル
ニイヤマッスル

ぼくはこの持ち方をしています!

トランペットを構える左手②:小指を薬指にそえるパターン

上記のパターンとほとんど同じ持ち方ですが、小指を薬指の横にそえる点が異なります。

多くの人この持ち方、あるいは上記の持ち方をしているので、しっくりくる方を採用してみてください。

手が小さい人は、こちらの持ち方の方がしっくりくると思います。

トランペットを構える左手③:ピストル構えパターン

人差し指を第3トリガーに入れ、親指を第1トリガーに入れた状態です。

中指・薬指・小指はすべてトランペットの下部分にそえているので、まるでピストルを持っているかのようにも見えますね。

 

あるいは、親指もトランペットの下部分にそえてしまうこともあります。

人差し指だけを第3トリガーに入れる、「ピストルグリップ」と呼ばれるパターンです。

ニイヤマッスル
ニイヤマッスル

かっこいい持ち方ですね!

【トランペットの構え方④】右手と左手の支える割合は?

右手と左手どちらがどれだけトランペットを支えるべきか、悩む初心者さんがいらっしゃいます。

基本的にトランペットは、比較的、左手を中心に支えている状態にするのがおすすめです。

 

ためしに両手、両腕で支えながらピストンを押していただけるとわかると思うのですが、右指の動きが鈍くなりませんか?

 

可能な限り右手はピストンを押すために比較的フリーな状態にしておくことで、指がすばやく動くうえに息が吸いやすくなる状態を作れます。

腕や肩が疲れる!筋力が足りないときの対処法

ニイヤマッスルです。

アンバランスに左手だけでトランペットを支えるとなると、特に初心者のうちは腕や肩が疲れてしまって当然です。

どうしても腕の筋力が足りないときには、左脇をキュッとしめて、左胸に左腕を軽く乗せるイメージで構えると楽になるというやり方もあります。

練習を重ねるにつれ腕も筋力がつき、慣れも出てくるはずです。

あるいはシンプルに、筋トレをして筋力アップを目指しましょう!(笑)

ニイヤマッスル
ニイヤマッスル

ぼくと一緒にマッチョを目指しませんか?(笑)

筋トレをすることで左腕が疲れにくくなるだけでなく、演奏中の立ち姿も美しくなるはず…!

トランペットを演奏しやすくするためにする腕立て伏せなら、モチベーションになるのではないでしょうか?

 

トランペットの練習ですぐ疲れてしまうことにお悩みのかたは、下記の動画も参考にしていただけると思います。

【YouTube】トランペットで疲れない方法!この練習が大事です!

 

【トランペットの構え方⑤】正しい口のかたちや吹き方は?

トランペットは口をあてて演奏するものなので、しっかりと構えられたと思ったら口を当ててみましょう!

左手でしっかりとトランペットを支えたら、頭の上から紐で吊るされているようなイメージでスッと背筋を伸ばします。

 

トランペットは地面から平行になるように、まっすぐに構えてください。

息をたっぷり吸い込んでトランペットに吹き込める背筋が理想なので、猫背なのもよくないですが、気合を入れて背中をそらしすぎるのもよくありません。

 

トランペットを口に当てた状態で地面と平行になるため、やはり左腕は疲れてしまうはずです。

それでも右手の指が軽やかに動いてピストンを押せるよう、キレイな姿勢で練習しながら調整してみてくださいね。

 

【トランペットの構え方】注意点も紹介

トランペットの構え方には正解はなく、人それぞれやりやすい方法をみつければ基本的にはOKだとお伝えしてきました。

 

でも、ゼロから独学で練習することで、万が一よくない構え方や吹き方に慣れてしまった場合には、後々の上達が遅くなってしまうので注意です。

 

ニイヤマッスル
ニイヤマッスル

「自由な構え方で良いって言ったじゃん!」と思われそうですが…良い構え方は人それぞれ違うので、先生にみてもらうことでベストな方法を見つけられることがあります。

多くの生徒さんにトランペットを教えているぼくとしては、一度で良いから近くのトランペット教室に行って、先生にみてもらってほしいと思っています。

「この持ち方が楽だから」「この吹き方だと音が出るから」と自分流で練習してしまったせいでうまくいかず、なおすことに時間がかかってしまう生徒さんも多くみてきました。

 

自分にとってベストだと思っていた方法も案外、もっと良い方法を知らなかっただけという初心者さんは珍しくありません。

ニイヤマッスル
ニイヤマッスル

できればぼく自身がみなさんとお話をしたいところですが、群馬まで来ていただくのは遠いかもしれないので…

ぜひ近くのトランペット教室を探していただければと思います。

 

新山トランペットレッスンではオンラインレッスンもおこなっておりますので、音を出せる環境が確保できる遠方の方は、お気軽にお問い合わせください!

 

【まとめ】トランペットの構え方に正解はない!

今回は、トランペットの持ち方は人それぞれ違って良い、ということを詳しくお伝えしてきました。

人それぞれ手の大きさやかたちも違うので、しっくりくる持ち方を見つけていただければと思います。

▼今回のまとめ!
・トランペットは左手で支えることが重要!
・自分の演奏しやすい構え方をみつけよう!
・姿勢もしっかり気をつけよう

今回お伝えした内容は、下記の動画でもぼくが簡潔にお伝えしています。

【YouTube】トランペット|ピストンの正しい押し方や楽器の持ち方など解説!

 

悩んだら、とにかくかっこいい持ち方を選んでみても良いです。

ニイヤマッスル
ニイヤマッスル

ぼくも「トランペットはかっこいい!」という理由で始めました!

とはいえ「やっぱり持ち方が正しいか不安」というかたは、一度だけでも良いので身近な先生にみてもらうことを強くおすすめします。

 

群馬県の「新山トランペットレッスン」では対面レッスンだけでなく、オンラインレッスンもご提供しております!

ニイヤマッスルに教えてもらいたい!」という方がいらっしゃるなら、大歓迎です!
お気軽にお問い合わせください♪

>>新山トランペットレッスンの詳細はこちら!

 

ひとまず独学だけでなんとかしたい…!」という方は、ニイヤマッスルのYouTubeチャンネル「新山トランペットLabo_ratory」もお役立ていただけると思います!

【YouTube】新山トランペットLabo_ratory

「こういう動画を出して欲しい!」「これを実演して教えてほしい!」などのリクエストも、お気軽にコメントにて教えてくださいね♪

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