トランペット教室(新山トランペットレッスン)を運営しております「ニイヤマッスル」こと新山泰規です!
トランペットを学びたいみなさん、ブログまでお越しいただき、ありがとうございます。
今回は、トランペットのスランプから抜け出す方法を、プロが解説します。
トランペットを吹いていると、「スランプかもしれない…」という瞬間が訪れることは珍しくありません。
ぼく自身も音の調子がよくないと感じることは多く、トランペット自体が「不調とどう向き合うか」を重視するような楽器である気もします。
とはいえ演奏家には、どうしても調子をなおさなくてはいけないときがあるんです!
今回は、トランペットでスランプになる原因と、スランプから抜け出す方法を、詳しく解説します。
目次
トランペットのスランプ!よくある原因3パターン
トランペットでスランプにおちいる人は、下記のような代表的な原因を抱えていることが多いです。
①メンタルの問題
②唇がうまく振動しない
③感覚を忘れてしまった
それぞれの原因と解決方法を、詳しく解説していきますね!
トランペットのスランプの原因①:メンタルの問題
ぼく自身20年以上トランペットを吹いてきましたが、そのうちの5年…いや10年は不調だったと思います。
冗談ではなく、トランペットは「調子が悪いときにどれだけ吹けるか」というのが醍醐味の一つでもあると思います。
トランペットの不調は、あまり考えすぎないことが大切です!
もちろん、常に調子が良いに越したことはないのですが、トランペットは調子が悪いときにも上手に吹けるよう調節することがとても重要です。
調子が悪いと感じても焦らずに、そういうものだと理解しながら、その状況でもどうすればうまくいくかを前向きに考えてみてください!
トランペットのスランプの原因②:唇がうまく振動しない
調子が悪いときは、「ハイトーンが出ない」とか「音色が悪い」などと感じているときだと思います。
そんなとき実は、唇(くちびる)が広がってしまっていることが原因の人が8割です。
そんなときには、なるべく唇の負担を減らして振動させられるよう意識することで、改善するかもしれません。
コンパクトに音を出すイメージをするのがポイントです!
「うわ〜!」っと音を広げるのではなく、自分の目の前で音をコンパクトにまとめるような感覚で吹いてみてください。
イメージができているかどうかで、音色がかなり変わります。
唇が広がっていかないように、少しでも物理的に広がらない工夫をすることも大切です。
大きい音を出さずに、小さい音を丁寧に出す練習をしてみてください!
小さい音でしっかり吹けている、という状況を作ってから、大きな音を出していく練習に切り替えます。
どうしても大きな音を吹かなくてはいけない、ということもあるはずですが、一度小さな音で丁寧にきれいな音を出して、それを少しずつ拡大する流れがおすすめです。
いきなりガーッと「フォルテ」で吹くのではなく、小さい「ピアノ」の音で吹いてきれいに音を出すにはどうすれば良いかな、という発想の転換をして考えてみてください!
ただ大きな音を出そうとするのと、音をまとめる意識で同じ音量を吹くのでは、唇の余裕の生まれ方が違います。
トランペットのスランプの原因③:感覚を忘れてしまった
ずっと練習を休んでいた、という人がトランペットを吹き始めると、感覚を忘れてしまって音が出ないというのもよくある話です。
いきなりタンギング、リップスラーなど、基礎の練習をやり過ぎずに限りなく自然に楽に振動出来るアンブシュアを探してみるのが良いですね。
下記の記事も並行してご活用いただけると思います。
うまくできないからといって1つのテクニックを過度に練習し続けるのも、スランプになる原因になり得ます。
トランペットのテクニックはぜひ、バランスよく練習してみてくださいね。
本当にトランペットのスランプ?原因は粘膜奏法かも?
理想の音が出ずに不調を感じているとき、下記のような特徴はありませんか?
・すぐにバテててしまう
・最初は調子が良い
・練習中に突然音が出なくなる
・押し付けすぎて唇が痛い
・調子に激しい波がある
上記の場合にはもしかすると、スランプではなく「粘膜奏法」をしているのが原因で、思うように音が出ていないのかもしれません。
詳しくは、ぼくの下記動画で解説しています。
YouTube:【トランペット】粘膜奏法から脱出する方法!
【トランペット】スランプを抜け出せない!解決法とは?
上記でご紹介した方法を試してもしっくりこない場合にできることは、下記のとおりです。
①原因を見つけて地道に改善する
②生活面での問題を改善する
③先生にみてもらい改善する
それぞれの解決法について、詳しくご紹介しますね。
スランプの解決法①:原因を見つけて地道に解決する
スランプになるからには、なにかしら原因があるはずです。
地道に原因を探し、解決していく必要があります。
このサイトでは、トランペットの悩みをすべて解決することを目標に、テクニックごとにまとめて記事にしています。
生徒さんから多くいただく質問についてはすでに記事を多く投稿しているので、まずは基礎テクニックを紹介している記事から確認してみてください。
下記のページに基本テクニックをまとめているので、おさらいとして目を通していただくと、新しい発見があるはずです。
参考記事:【総まとめ】トランペット初心者向けの豆知識・テクニック
ぼく自身が生徒さんたちと向き合う中で、生徒さんのスランプを解消できたテクニックをぼくのやり方で解説しています。
独学のかたはもちろん、他の先生のもとで学んでいる生徒さんにも新たな発見になるはずです。
スランプの解決法②:生活面での問題を改善する
トランペットの先生によっては、下記のような生活面の問題を改善することで、スランプから抜け出せるという人もいます。
・食事をしっかりとれていない
・睡眠不足が続いている
・練習しすぎて休憩が足りていない
たとえば食事からタンパク質をしっかり摂取できていないと、バテやすくなってしまいます。
さらに、睡眠不足では唇の疲れが取れないため、音が良くならないという声も。
焦る気持ちは一旦おさえて、一度生活面から見直してみてはいかがでしょうか。
スランプの解決法③:先生にみてもらい解決する
手探りで原因と解決法を探すより、トランペットのプロにみてもらったほうがはやいです。
一番効率的な方法は、先生に直接みてもらい指導を受けることですね。
近所のトランペット教室に足を運び、一度で良いのでレッスンを受けてみることを強くおすすめします。
スランプに陥ってしまい抜け出せないかたのほとんどが、初心者のかたです。
根本的にアンブシュアがベストな状態じゃなかったり、吹き方や構え方に妙なクセができてしまっていたり…
プロからみれば「そりゃ音が出ないよ」という問題を抱えていることもあります。
特に時間がないかたこそ、レッスンを受けて一発で問題を解決してみてはいかがでしょうか。
【まとめ】トランペットのスランプは丁寧な練習で復帰しよう!
トランペットのスランプというのはよくある話なので、まずは焦らずに何が原因かを考えてみてください。
・唇が広がってしまっている
・吹けないと思い込んでいる
・基礎を忘れてしまっている
・粘膜奏法で唇が疲れている
上記のような原因が当てはまる人がほとんどなので、まずは自分の吹き方や唇の作り方、アンブシュアを自分なりに観察して、改善してみると良いです!
「もうすぐコンサートなのに音が出なくなった!」
「スランプで思うように音が出ず、発表に間に合わない!」
「どうしても自分でスランプから抜け出せる気がしない!」
このような人は一度、トランペットの先生にみてもらうのが一番です。
何が原因なのか、どうすれば音が出るようになるのか、プロから直接指導を受ければ案外すぐに解決します。
✔️ニイヤマッスルが直接指導します!
ぼく「ニイヤマッスル」も、対面とオンラインにてトランペットの個人指導をさせていただいております。
群馬県近辺にお住まいの方は、トランペット教室「新山トランペットレッスン」に直接お越しいただければ、ぼくが対面で個人指導させていただきます!
遠方のかたは、Skypeを使ってオンラインにて個人レッスンをさせていただきます!
これからもトランペットを、めいっぱい楽しんでいきましょう!