
トランペット教室(新山トランペットレッスン)を運営しております「ニイヤマッスル」こと新山泰規です!
トランペットを学びたいみなさん、ブログまでお越しいただき、ありがとうございます。

今回は、舌を振動させて吹く「フラッター」という技のやり方を徹底解説します!
フラッターは、一般的に「巻き舌」と言われるような状態でトランペットを吹くイメージですね。
似たものに「グロール」と呼ばれる、もっと喉の奥のほうを振動させる技もあるのですが、今回は舌を振動させる「フラッター」を紹介します。
▼この記事の結論
・フラッターのコツは「振動しちゃった」状態
・うまくできなくても試行錯誤するのが大切
・口の力を抜いて舌が震える感覚をつかもう
フラッターのコツはとにかく、力を抜いて「舌が震えた!」という感覚をつかむまで試行錯誤することです。
この記事では、フラッターをマスターする方法を、ステップごとに分けて解説します!
目次
【トランペット】フラッターとは?特殊奏法のひとつです
フラッターとは、舌を振動させて吹く特殊奏法のひとつです。
日本人が日本語を話すときに使わないテクニックということもあるのか、舌を震わせるという最初のステップでつまづきやすい傾向があります。
なお、今回ご紹介する「舌を振動させる方法」はおそらく、トランペットではない楽器を吹いている人にも参考になると思います♪
フラッターのコツとは?
「振動させる」と言うと、「力を入れてがんばって震わせないといけない!」と思うかもしれませんね。
でも、感覚としてはどちらかというと「震えちゃう」という表現のほうが近いです。
舌や口の力は抜いた状態で、息を使って舌を震わせるような感覚にするのが、フラッターのコツです!
トランペットでフラッターをやってみよう!やり方を解説
フラッターをするためには、舌が振動しやすい息の吹き方を見つけてあげる必要があります。
フラッターのやり方をステップで解説するなら、下記のとおりです。
①口の力を抜く
②ベロに向かって肺から息を出す
③舌が自然と振動する息の仕方を見つける
④トランペットに唇をつけて練習する
まずはトランペットに舌をつけず、舌だけ振動させるための練習をします。
ステップごとに解説していきますね。
フラッターのやり方①:口の力を抜く
舌の動き方のイメージとしては、店頭に置いてある旗が風に吹かれて、バタバタと揺れ振動している感じ…わかりますか?
ベロを振動させる、というよりも、振動しやすいように脱力することで、「舌が振動しちゃった!」という状況を作り出すのがポイントです。

重要なので何度でも言います!力は抜いてください!
舌の位置としては、舌の歯の内側におさまったままの状態です。
力を入れていない状態のままなので、何も意識していない状態で口を開けたとき、舌があるそのままある位置が自然、とも言えるかもしれませんね。
フラッターのやり方②:ベロに向かって肺から息を出す
ベロに向かって、肺から息を出していきます。

「ハァ〜ッ」で大丈夫です。
舌は「レ」や「へ」を発音するときのような、母音が「エ」の音になるかたちにしてください。
その状態で、はぁ〜っはぁ〜っとやっていくうちに、舌が震える場所を見つけられたら◎。
犬が走って疲れるとよく「ハッハッハッ」とするような、あの感じだと、舌を出し過ぎです。
舌を出しすぎると、舌の奥に力が入っちゃうのでNGですね。
うまく巻き舌ができていない人をみると、舌が前の方に出てきてしまっている人も多いです。
フラッターのやり方③:舌が自然と振動する息の仕方を見つける
とにかく舌の力を抜くことを忘れずに、その状態で舌が自然と振動するイメージが◎。
息をはきながら、舌の震わせやすい場所を見つけるのがポイントです。

舌を振動させているときに出る音としては、「グルルルル」や「トゥルルルル」が近いと思います。
動物の鳴き声でうまく例えられそうなのですが…ピンときたら、加筆しておきますね。
気になる方は、ぼくが実演している下記の動画で音を確かめていただけると幸いです。
フラッターのやり方④:トランペットに唇をつけて練習する
舌だけがうまく振動するようになったら、いよいよトランペットに唇をつけて練習していきます。
トランペットに口をつけてフラッターの練習をするときには、Fなどの低い音からマスターすることをおすすめします。

なぜなら低い音の方が、唇を広げながら音が出せるからですね。
高い音を出すときは、唇を小さくして息の出口を狭くしてあげなくてはいけないので、フラッターの難易度が上がります。
舌を振動させながら、いつものように唇も振動させていきましょう。
フラッターは、「舌と唇を両方とも同時に振動させる」という技法なので、最初はなかなか難しいと思います。
まずは低音で練習し、できるようになったら高音に進んでくださいね。
やり方としては高い音も同様で基本的には、舌を振動させつつその先にある唇も振動させることで、フラッターが完成します。
フラッターで舌が振動しない!考え方を伝授
少々余談ですが、フラッターができる舌にするというのは、喉の声帯を震わせて声を出すのと似たようなところがあります。
息をゆっくり「ハァ〜ッ」と吐いても声にならないですが、ある程度勢いよく息を吐くことで声が出ます。

みなさんも、「ハァ〜ッ」と息をはきながら、どの程度息を吐いて喉を使えば声になるのか、試しにやってみてください。
声は使い慣れているので、どこから声になるのかが感覚でわかりやすいと思います。
イメージとしては舌も同じで、どう息を吐けば舌が震えるのか、振動しやすい場所を調節しながら見つけていく感じですね!
喉が詰まっていると声が出ないのと同様に、まずは舌の力を抜いてみてくださいね。
あれこれ試行錯誤しているうちに良く震える場所が見つかるのが「フラッター」です!
【まとめ】フラッターは難しい!教え方も更新していきます
フラッターを難しいと感じる人は多いですが、今回ご紹介したイメージを頭にインプットしながら練習することで、少しずつかたちになっていくはずです。
トランペットの講師であるぼくとしても今後、もっとわかりやすい教え方が見つかった際には、動画や当ブログにて情報を更新していきます!
「トランペットがうまくなりたい!」というかたはぜひ、ぼくのYouTube(新山トランペットLabo_ratory)のチャンネル登録をしつつ、当ブログにも定期的に遊びに来ていただけると嬉しいです♪
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