トランペット教室(新山トランペットレッスン)を運営しております「ニイヤマッスル」こと新山泰規です!
トランペットを学びたいみなさん、ブログまでお越しいただき、ありがとうございます。
今回は、トランペットのフィンガリングの練習方法を詳しくご紹介します!
スピードのはやい曲を吹いていると、「そんなにはやく指が動かないよ!」と、壁にぶち当たってしまう日がくるはずです。
そんなときには、フィンガリングの練習をすれば解決するかもしれません!
みなさんもぜひ、トランペットを手に持って一緒に指を動かしながら、読み進めてみてください♪
目次
トランペットの「フィンガリング」練習方法をプロが解説
フィンガリングの練習方法は主に、下記の5つです!
下記の順番で練習していただくのがおすすめです。
①ゆっくり練習することから始める
②指の引っ掛け方を安定させる
③指の押しやすいフォームを探す
④指の運動をする
⑤曲ごとに動かし方を学ぶ
①〜③までは基本の振り返り、と言えるかもしれません。
その後の特に④は、実践するだけでその後の指の動きが一気に変わります!
ぜひトランペットを持って、練習に取り組んでみてください!
フィンガリングのコツ①:ゆっくり練習することから始める
フィンガリングの練習をする、というと誰もが最初に「ゆっくり練習しましょう」と言うはずです。
ゆっくり吹けない曲をスピーディーに吹くのは、現実的ではないですよね…!
誰もが言うだけあって本当に大切な練習なので、まずはゆっくり練習することから始めてみてください。
フィンガリングのコツ②:指の引っ掛け方を安定させる
そもそも、トランペットの持ち方は安定させられているでしょうか?
「小指と親指をそれぞれ引っ掛けて、余りの指3本でピストンを押す!」というのが、基本的なトランペットの持ち方だと思います。
ただ、この持ち方にはルールはなくて、小指を引っ掛けないで吹くという人もいるはずです。
ちなみにぼくは、小指を軽く引っ掛けています。
ぼくが小指をひっかける理由は、下記のとおり!
・音を外しにくくなる
・引っ掛けておくと安心する
・薬指を動かしやすくなる
小指を動かすと薬指が連動することが多いはずなので、小指を引っ掛けてあげることで薬指が楽に動きやすくなるはずです。
とはいえ、小指を引っ掛けすぎると反対に、薬指の動きが鈍くなります。
小指は引っ掛けるべきか、どれほど引っ掛けるべきかは、人それぞれやりやすいポジションを見つけながら模索してみてみてください♪
フィンガリングのコツ③:指の押しやすいフォームを探す
「指のどこでピストンを押すか」というのもルールはありません。
ぼく自身は、第1関節で押しています。
でも、第2関節で押している人や、指の先で押している人など、さまざまいると思います。
ぼくがなぜ第1関節で押しているかというと、他の部分で押すよりもピストンとの距離が短く、よりスピーディーにピストンが押せる気がするからです。
指の押し方が安定したら次は、指の動きの規則性に沿った指の動かし方を見つけてあげます。
たとえば、ドレミファソラシドや半音階などを吹くときに、指の動かし方の規則性が見つかると思います。その規則性に沿って、練習をしてあげるのが効率的です。
<ポイント!>
まずは持ちやすい持ち方を探して、動かしてみて、順番に押して動かしやすいところを見つけて、それから実際に楽譜をみながら曲を吹いてみましょう!
いろんな調で試しつつ、指の動かしやすい規則性を見つけてみてください♪
フィンガリングのコツ④:指の運動をする
ここからは指の運動をしていきます!
ここからは、
❶:人差し指
❷:中指
❸:薬指
という表記で説明しますね。
トランペットを持ったらまずは、❶のピストンだけ押してください。
何度も何度も繰り返し、はやいスピードで❶だけを連打します。
このとき他の指は動かさず、あくまで❶をはやく動かす練習だけをします。
この調子で、下記の指だけを動かす練習を、順番にやっていきます。
ステップ1:❶
ステップ2:❷
ステップ3:❸
ステップ4:❶❷
ステップ5:❷❸
ステップ6:❶❸
ステップ7:❶❷❸
2本以上の指が一緒に書かれている部分は、同時に押してください!
このときに大切なのは、2本の指を一緒のタイミングで押し、離すことです。
指のタイミングがばらつかないように気をつけながら、スピーディーに連打してください!
できましたか?次のステップにいきますよ!
次は、2本の指を交互に連打していきます。2本の指を「/」で区切って表記するので、同じスピードで交互に連打してみてください。
たとえば下記ステップ1の「❶/❷」だったら、人差し指と中指を同じスピードで交互に、パッパッパッパッと押す・離すを繰り返します。
「/」で区切られていない指は、同時に押してくださいね。
ステップ1:❶/❷
ステップ2:❷/❸
ステップ3:❶❷/❸
ステップ4:❶/❷❸
ステップ5:❶❸/❷
このときに大切なのは、リズム感です。
スピーディーさを忘れず、指を交互に連打するのですが、あくまでリズムは均等に押して離せるよう気をつけてください。
特にステップ5の「❶❸/❷」は、かなり難しいと思います。
まずはゆっくりで、少しずつスピードアップして練習を続けてみてください。
指の筋トレみたいなものですね!
こちらの内容は、下記の動画でもやり方を実演しながらご紹介しています。
YouTube:【トランペット】速く指を動かすテクニック!
フィンガリングのコツ⑤:曲ごとに動かし方を学ぶ
トランペットの持ち方や指の使い方には問題がなく安定している、という人でも、高難易度の曲になるほど壁が立ちはだかってくるはずです。
すばやいフィンガリングだけでも難しいのに、高音があわさってしまったり、ブレスのタイミングがわからなかったり…。
自分だけでは乗り越えられないと感じたときには、プロである先生に質問してみると抜け道が見つかることがあります。
「トランペット教室には通えない」という人も、単発でお近くのトランペット教室に行って、必要なときだけ先生に指導をしてもらうのも効果的です。
自分では気づけなかったクセや、もっと自分にあう方法が見つかることも多いので、トランペット教室は大いに活用してみてください♪
【トランペット】苦手なフィンガリングパートの練習に重点を置くのがコツ
どこかのタイミングで、「ここの指がどうしてもうまく動かせない」というときがくるかもしれません。
そんなときには、パートごとに区切ってフィンガリングの練習をしてあげましょう。
1曲通して練習したくなる気持ちもわかりますが、苦手なパートはそこだけを重点的に繰り返し練習することで、少しずつ上達していきます!
【重要】最終目的「曲をしっかり吹くこと」を見失わないこと!
トランペットの練習をするとき、忘れてはいけないのは「曲をしっかり吹くこと」という最終目的です。
苦手なパートがあったときには「苦手だから」で終わりにせず、パートごとに上達していく必要があります。
うまくできない部分があるなら、一つひとつできるようになって、ステップアップすることが大切です!
【トランペット】フィンガリング練習の注意点2つ!
フィンガリングの練習をするときによくあるミスが2つあるので、注意点として具体的にご紹介していきます!
【注意点①】音を変えるときは素早くピストンを押そう!
スピードのはやい曲を吹いているときは、指をすばやく動かすことを意識して、押すときに力を入れる人が多いです。
でも、はやいパートばかりを練習していると、ゆっくりなパートになったときに指が連動してゆっくりピストンを押してしまう人がいますが、これはNG…!
ピストンは曲のスピードに関わらず、すばやく押してあげることを意識してくださいね♪
【注意点②】ピストンから指を離すときもすばやくしよう!
「ピストンを押して音を変えるもの」という意識が強くなってしまうと、離すスピードが遅くなってしまうことがあります。
ピストンから離すスピードが遅くなると、指が転んだり、音が繋がらない原因になるので注意です!
押すときと離すとき、同じ速度で動かすことを意識してください。
ちなみに、指自体の距離をピストンから必要以上に離す必要はありません。
あくまで大切なのは「スピード感」です!
指をピストンから物理的に離しすぎてしまうと、次の音でピストンを押すまでの物理的距離が離れてしまうので、反応が遅くなりフィンガリングもスローになります。
フィンガリングをするときにはぜひ、押すときだけでなく離すときにもスピード感を意識してみてください。
【まとめ】トランペットのフィンガリングの練習
トランペットですばやいフィンガリングができるようになりたいなら、パートごとの練習を繰り返すことが大切です。
でももしかすると、トランペットの持ち方や指の使い方が根本的に、自分にあっていないのかもしれません…!
初心者さんは特に、トランペットの持ち方から調節してみると、新たな発見があるかもしれませんよ♪
群馬県の「新山トランペット教室」では、ぼく「ニイヤマッスル」が、マンツーマンでトランペットレッスンをさせていただきます!
「どうしてもフィンガリングがうまくいかない」
「高い音がある曲に苦手意識がある」
「自分の吹き方が正しいか自信がない」
など、初心者さんから上級者さんまで、それぞれにあうレッスン内容で指導させていただきますので、お気軽にご相談ください♪
「群馬県は遠くて行けない!」という人に向けて、Skypeを利用したオンラインレッスンもご対応しております♪
必要なのはトランペットと、トランペットが吹ける場所だけ!
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