トランペットで高音域を出す方法とは?ハイトーンの練習方法・コツを解説

2023.07.15

トランペット教室(新山トランペットレッスン)を運営しております「ニイヤマッスル」こと新山泰規です!

トランペットを学びたいみなさん、ブログまでお越しいただき、ありがとうございます。

ニイヤマッスル
ニイヤマッスル

今回は、ハイB♭(高いド)の音までの高音域を出す方法をご紹介します!

「高い音を出す」というのはトランペッターにとって憧れになるもので、ぼく自身も日々研究をしつつ、データをアップデートしながら生徒さんと向きあっています。

人それぞれ口の形は違うので、ベストな方法はかならずしも同じとは限りませんが、この記事でお伝えすることを実践すると大多数の方がうまくいってます

この記事では、多くの生徒さんたちと向き合っているトランペット講師のぼくが、今まで試してみて効果がみられた「高音を出す方法とコツ」をご紹介します!

▼この記事の結論!
・高音を出すための唇の形には決まりがある!
・唇の形が作れたら地道に練習するのみ!
・ハイB♭まではいつでも出せると曲幅が広がる!
・余裕を持って音を出せることが大切!

ぼく個人としては、高い音を出すための方法はいくつもあると思っていて、人それぞれ自分にあうやり方は違うかもしれません。

でも、「高い音を出すための条件は決まっている」というのがぼくの意見です。

高音を出すための条件というのは、高音を出すための「唇の形」にあります。

▼この記事でお伝えすること!
・高音を出すために必要な唇の形
・今より高い音を出すための練習方法
・余裕で高音を出せるようにするコツ
・マウスピースだけでも高音の練習はできる

この記事では、ハイトーンを出すための条件となる「唇の形」や、高音を出すための具体的な練習方法をご紹介します!

トランペットで高音を出したい!大切な「唇の形」とは?

そもそもトランペットは、唇を振動させて音を出す楽器ですね。

ニイヤマッスル
ニイヤマッスル

トランペットで高音を出したいときにはまず、唇の形を高音が出るようにつくってあげます!

でも唇は弱いので、無理に振動させる意識でいると、すぐにバテてしまいます。

だからこそ、できるだけ唇は可能な限り自然でリラックスした状態でありつつ、振動させられるように形を作ってあげなくてはいけません

 

まず音が出る原理というのは、唇のあいだの穴から息が出て、唇が振動しているからです。

細い唇の間を空気がすり抜けていくことで、音が出ます。

ニイヤマッスル
ニイヤマッスル

そこで高い音を出すコツは、唇を狭く閉じることです!

トランペットを鳴らすために唇を振動させるときには、振動している部分が細くなっている必要があります。

ハイトーンを出すなら、唇はしっかりと細くして、唇を息で振動させてあげなくてはいけません。

高音を出すための唇を作ろう!ポイントは?

できれば軽く閉じた自然な状態で、唇を引いたり閉じたりしないで音が出るのが理想です。

とはいえダラっとしすぎても音は出ないので、ある程度は力を入れて唇を作ると、高音が出やすくなります!

試してみてほしいのですが、おちょぼ口だと穴が狭くなりませんよね。

唇の穴を狭くするためには、少しだけ横に引くと、高い音が出やすいです。

ニイヤマッスル
ニイヤマッスル

高い音が出やすい唇の形があるはずなので、それを見つけてみてくださいね!

高い音を出すための唇というのは、唇の厚さに関係なく、基本的には同じ形です。

唇の幅を広くしてしまうと音が出ないので、息が入らないくらいに狭くしてみてください。

口の形は「ホースの先端をしめた」イメージ?

トランペットの先生によっては、トランペットで高音を出すときに作る唇の形は「ホースの先端をしめた」イメージと表現する人もいますね。

ホースの先を指でキュッとつまむと、横に細長くなると思います。

トランペットを吹くときに唇を横に引いて「イ〜」という口でいるときは、たしかにホースの先をつまんだ状態に似ているかもしれません。

でも、水が出なくなってしまうほどつまむのではなく、穴を作っておきます。

トランペットの場合は、空気の通り道ですね。

ニイヤマッスル
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ちなみに「空気の通り道」は、「アパチュア」と呼ばれたりもします。

アパチュアをキープするためには口の周りの筋力も必要なので、最初は疲れてしまうかもしれませんが無理はせず、休みながら練習してみてください!

トランペットで高音を出す練習方法を紹介!

唇の形を調節しつつ、高音の練習をしていきます!

高音を出すための練習方法は、とってもシンプルです。

①自分の最高音を知る
②最高音を上げる練習をする
③リップスラーにとりくむ

この順番で練習をコツコツ積み重ねれば、今よりも確実に高音が出るようになります♪

それぞれのステップごとに、やり方を解説していきますね!

トランペットで高音を出す練習①:自分の最高音を知ろう!

まずは今の状態で、どこまでの高音なら楽に出せるのかを確かめていきます。

高音域と言っても人それぞれ感覚が違うもので、「これ以上の音は出すのがつらいな」と思うタイミングも違うと思います。

いま出せる最高音の基準としては、下記の両方をクリアしたうえで出せる高音を基準にしてみてください。

・小さくてピュアに出せる音
・長く出せる音

小さくてピュアな音というのは、ピアニッシモくらいで出せる音を意味します。

小さい音を出す、というのは神経を使い、難しいはずです。

ニイヤマッスル
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もちろん大きい音を出すのも大変ですが、逆に小さい音を長く出すというのは難しい!

また、小さい音を長く安定して出せることも、「自分の出せる最高音」の基準です。

少しの間だけなら出せても、長く吹き続けると音がブレてしまうなんてこともあるはず。

小さな音量のまま長くきれいに出せる高音の限界を知りましょう!

トランペットで高音を出す練習②:最高音を上げる練習をする

自分の限界を知ったら、その限界値を上げていく練習をします!

たとえば、真ん中のドまでは楽に出せるなら、もう一個上のレの音でも同じように出せるかを確認してみてください。

ニイヤマッスル
ニイヤマッスル

まずは壁にぶち当たるまで頑張って音を出してから、地道に限界値を上げる練習をします!

最高音を意識して上げる練習をすることで徐々に、唇が高い音を出せるように学習してくれるはずです♪

トランペットで高音を出す練習③:リップスラーに取り組む

「ハイトーンが出るようになってきたけど、安定しない!」というときは、リップスラーを練習してみてください。

ニイヤマッスル
ニイヤマッスル

リップスラーとは、唇(くちびる)だけを使って音を移動させる練習のことです!

トランペットではピストンを使って音の変化を助けるのですが、基本的には唇だけでも音を変化させられる状態になっておくべきです。

でももちろん、やったことがない人に「唇から息を吹いて振動させて、音を変えてみて」と言っても難しいはず…。

リップスラーの練習をするのは、2音が出せるようになってからです!

高音をリップスラーで練習をするときには、出したい高音と低音の2音を、行ったり来たりするイメージで音を変化させていきます。

ニイヤマッスル
ニイヤマッスル

リップスラーの練習をすることで自然と音が出やすくなり、音域がぐんぐん広がっていくので面白いですよ♪

リップスラーのやり方は、下記の記事で詳しくご紹介しています。

【関連記事】リップスラーとは?正しい練習の方法を基礎から解説!

【トランペットのコツ】高音を「楽に」出せることが重要!

トランペットでは、「楽に音を出せる」ことが大切です。

楽に音を出せないと、その後の演奏で困ってしまいます。

・音色を大きくする
・音色をよくする
・ビブラートをかける

上記のようなテクニックは、音を必死に出している状態だと、できなくなってしまいます。

高音をギリギリ出せている状態ではなく、楽に音を出せるようになることを目指しましょう

音を楽に出すための練習としても、やはりリップスラーは特におすすめの練習方法です。

トランペットで高音を出そう!マウスピースだけで練習も◎

ちなみに高音を出す練習は、マウスピースだけでもできます

でも、マウスピースだけで音を出している感覚に慣れると、トランペットを付けたときに抵抗感が増します。

感覚が違うので、「トランペットにつけるとうまくいかない…」となってしまうかもしれません。

音を出して練習できるならなるべく、トランペットもつけて練習してくださいね♪

【関連記事】初心者も自宅でできる!マウスピースだけで練習する方法

【注意】高音を出すためにプレスをしすぎるのはNG

ハイトーンを出すためには、唇をせまくする必要があるとお伝えしました。

でも、唇を狭くするためにプレスを強くするのはNGです!

この記事で口をすっぱく伝えている通り、トランペットで音を出す原理は「唇の振動」です。

プレスをしすぎると唇がおさえつけられてしまい、うまく振動しないため高音は出せません。

ニイヤマッスル
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とはいえ、適度なプレスは必要です!

どれくらいのプレスがベストかというと…
人それぞれ違うので、トランペットの先生にみてもらいながら調節するのが一番ではあります。

でも、目安をお伝えするなら、口やアゴが痛くなっているなら、プレスのしすぎです!

トランペットを吹いていると唇に跡がつくものですが、跡が付きすぎていると感じたら、それもプレスのしすぎかもしれません。

高音を出すためにはプレスを強めるのではなく、息を調節するのが効果的です。

ニイヤマッスル
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つまり、プレスではなく「ブレス」コントロールが大切、ということですね!

「そもそもプレスがよくわかってない!」という人は、下記の記事も参考にしてみてくださいね♪

【関連記事】トランペット|正しいプレスのやり方をプロが解説!

トランペットで高音が出なくても落ち込まないで!

トランペットの演奏は、高音が全てではありません

ある程度ドレミファソラシドが出せれば、いろんな曲が吹けます

ニイヤマッスル
ニイヤマッスル

でも、高い音を出すのはロマンですよね…!

美しい高音は、トランペットの魅力でもあります。

ある程度高い音が出ると、吹ける曲が増えて、楽しみも増えるはずです。

今後レッスンを通して生徒さんと発見したことがあれば、これからもみなさんに共有していきます。

【まとめ】トランペットで高音を出したい!ハイトーンは練習で習得できる

高い音を出したい!」というのは、生徒さんから多くいただくご質問ということもあり、ぼくが何年も前から何度も繰り返しご紹介しているテーマのひとつです。

今回は、トランペットの先生をしているぼくが現段階で、高い音を出すためのベストだと思う練習方法をお伝えしました。

今後も生徒さんと向き合う上で新しい発見があったときには、随時データをアップデートさせていただきますのでお楽しみに!

「どうしても高音が出ない…」
「もしかして、吹き方が根本的に間違ってる?」
「高音を安定して出すのが難しい…」

と疑問に思っているかたは、お近くのトランペット教室で先生に直接指導を受けてみると、問題点がわかるかもしれません。

初心者さんは自己流でクセをつけてしまうと、後でなおすのが難しくなってしまいます。

高音を出すのがどうしても難しい場合は、先生からのアドバイスでどんどん改善していくこともあります。

 

✔️ニイヤマッスルが直接レッスンします!

ぼく「ニイヤマッスル」は、群馬県のトランペット教室「新山トランペットレッスン」でにて、マンツーマンレッスンをおこなっております!

生徒さん1人ひとりにあう個別指導ができるので、みなさんがメキメキ上達していて嬉しいです!

ニイヤマッスル
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ありがたいことに多くの生徒さんが、ぼくのレッスンまで遠方から足を運んでくださっています!

また、たくさんのご要望をうけ、オンラインレッスンも始めました。

遠方のかたでもぼくとトランペットレッスンができるので、お気軽にご予約ください♪

>>トランペット研究所のレッスン内容はこちら

 

独学でトランペットを学びたい!というかたは、ぼくのYouTubeもご活用いただけると思います!

トランペットの練習方法やテクニック・技法を定期的に更新しておりますので、ぜひチェックしていただきつつ、一緒にトランペットを楽しみましょう♪

【YouTube】新山トランペットLabo_ratory

【今回の動画】高音域を安定して出す方法!練習のコツやポイントなど解説

 

✔️アンブシュアの作り方がわからないかたはチェック!

トランペットの基本、「アンブシュア」の作り方を徹底的に解説しています!

唇の形をどう作るべきか、もっと詳しく知りたい方は合わせて下記をどうぞ!

【関連記事】トランペットのアンブシュアとは?正しい作り方を初心者にもわかるよう解説

 

✔️プレスのしかたがわからないかた向け!

唇にトランペットをプレスしすぎて、口が痛くなっていませんか?

正しいプレスの強さについて、詳しくご紹介しました!

【関連記事】トランペットの正しいプレスのやり方をプロが解説!

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