トランペットのマウスピースの選び方とは?初心者がおさえるべきコツを解説

2024.04.01

トランペット教室(新山トランペットレッスン)を運営しております「ニイヤマッスル」こと新山泰規です!

トランペットを学びたいみなさん、ブログまでお越しいただき、ありがとうございます。

ニイヤマッスル
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今回は、トランペットのマウスピースの選び方を、初心者さんに向けてわかりやすく解説します!

ちなみにぼく自身はクラシックをベースに吹いてきた演奏家なので、深すぎず浅すぎないマウスピースを中心に、必要に応じて使い分けています。

出したい音の方向性を変えたいときに、マウスピースを変えることで調節するという感じですね。

結論、マウスピースを選ぶときには、自分の求める音色にあわせて購入するのが良いと思います。

なぜなら、マウスピースによって得意とするジャンルの音域や音色が違うから!

すべての音色を網羅できる魔法のマウスピースは基本的には「無い」とぼくは思っているので、マウスピースは曲ジャンルにあわせて使い分けるのがおすすめです。

今回は、トランペットのマウスピースの選び方を、初心者さんにもわかりやすいよう詳しく解説します♪

【トランペット初心者向け】マウスピースの選び方とは?

みなさんはトランペットで、どんなジャンルの曲を中心に吹きたいですか?

ジャズ、クラシック、ポップス…

それぞれ特徴が違うと思いますが、自分がどんな曲を吹きたいのかによって、その音色を得意とするマウスピースを選んであげるのがおすすめです。

マウスピースはそれぞれ、得意な分野の音域や音色が違うため、出しやすい音がある一方で、出しにくい音も共存しているものなんです!

たとえばぼくが愛用している「Vincent Bach 1 1/2C」は、柔らかくて良い音を出したいときに選んで使っています。

シンフォニックを得意テーマとしているマウスピースなので、クラシックを吹くときにはこれが向いています。
一方で、ハイトーンやポップスをバリバリ吹くときには、これはあんまり向いていません。

 

マウスピースで音色が変わる!ポイントとは?

マウスピースは、おもに下記のようなポイントが変わるごとに、音の出しやすさや、奏でられる音色が異なります。

①リム幅
②リム内径
③カップの深さ
④スロート

そこで、「1つのマウスピースですべての音色を出そう」と思わず使い分けるのが良いと思います。

クラシックを吹くときにはコレ、ポップスを吹くときにはアレ…というように、マウスピースの特徴ごとに吹きやすいものをチョイスしてみてください。

上記の4ポイントごとに、特徴もお伝えしていきますね。

 

マウスピースのポイント①:リム幅

リム幅が薄いほど、音のコントロールをするのが楽になり、幅広い音を出しやすいです。

一方でリム幅が厚いほど唇が固定されやすいため疲れにくく、高音域も出しやすくなりますが、音のコントロールは難しくなります。

マウスピースのポイント②:リム内径

リムの内径が小さいほど、小さな力で高音域を出しやすくなりますが、音量は小さめになります。

反対にリムの内径が大きいと音量は大きめになり、低音域を安定させつつコントロールがしやすいです。

マウスピースのポイント③:カップの深さ

カップが浅めのマウスピースなら、スピーディーな曲でも高音を出しやすいですが、音が小さくなり、深い音を出すのは苦手です。

一方でカップが深めなら、深くて柔らかな音色が得意で、音量も大きめですが、スピーディーな速い音は苦手です。

マウスピースのポイント④:スロート

スロート径が細いと、高音が吹きやすいですが抵抗感が強く吹きづらいです。

反対にスロート径が太いと、抵抗感が弱く大きな音も出しやすいですが、高音やピアニッシモが出しづらく唇も疲れやすくなります。

【トランペット】マウスピースの選び方のコツ

1つのマウスピースでポップスもできて、クラシックもできて、ジャズもできて…というのは、そもそも叶わない夢なんですね。

ポップスとクラシック、ジャズはそれぞれ特徴や良さが違うので、曲にあわせたマウスピースを選んであげるのがベストです。

たとえばクラシックを吹くなら、深めのマウスピースのほうが求める音色が出しやすいはずです。

一方でポップスでスピード感がある曲を吹くなら、浅めのほうが良いかもしれません。

 

【トランペット】マウスピースは使い分けるのがコツ

上記をふまえた上で「ハイトーンが出したいから浅いカップにする」というのではなく、どんな音にしたいのかで選ぶことおすすめします。

そうでないと、特に複数人で演奏するときに「みんな柔らかい音色なのに1人だけ尖ってる人がいるぞ」なんて悪目立ちしてしまうことも…!

複数人で演奏する吹奏楽部やブラスバンドのときには、なるべく全学期の音の方向性を揃えてあげるのが良いはずなんです。

つまり、「このマウスピースじゃないと高音が出せない!」という状況にするのではなく、「どんなマウスピースでも対応可能です!」という唇を持っておいたほうが安心ですね。

どんな曲が吹きたいかわからない?中間地点の商品を選ぶのも◎

マウスピースはそれぞれが、得意とするジャンルの音域や音色があるとお伝えしました。

とはいえ、ポップスとクラシックどっちもできる、ある種どこにも特化していないちょうど真ん中の位置に立つマウスピースはあるかもしれません。

ぼくのYouTubeチャンネルの下記動画ではプロのトランペッター3人が集まり、自分の愛用するマウスピースやその理由を詳しく対談しています。

中間地点のマウスピースを愛用しているかたの話も取り上げているので、あわせてご視聴いただけると参考になると思います。

YouTube:【プロトランペット奏者】マウスピースの選び方や基準、ポイントなど

【トランペット】マウスピース選びは妥協してもOK!

マウスピース沼にハマってしまっている人であれば、曲にあわせてマウスピースを使い分ける、というのを楽しんでいると思います。

でも、「そんなにたくさん購入できない」「少数精鋭でいろんなタイプの曲に適用させたい」という人もいますよね。

結局のところ、トランペットの音を出したり、音色を調節したりするために一番大切なのは、自分の唇です。

1つのマウスピースを使って、「もっと音をよくしたい」などの欲が出て、また新しいマウスピースを購入して使う…という、向上心があることは良いことです。

でも、マウスピースを1つ決めたら、すぐに他のマウスピースに目移りするのはちょっともったいないと、ぼくは思います。

1つのマウスピースと半年は向き合おう!大切なのは唇です

マウスピースを1つ決めたら、「自分はこのマウスピースを使ってどこまでできるのかな」と、少なくとも半年はそのマウスピースだけを使うことをおすすめします。

唇自体がマウスピースに慣れていくことで、吹きやすい方法を唇が見つけてくれるものです。

「マウスピースを変えないとできない」ではなくて、「自分の唇のレベルアップをしてあげる」のが良いということですね!

それでも相性が悪かったら新しいマウスピースに変えても良いですが、半年使っていないならまだちょっとはやいかもしれません。

ニイヤマッスル
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マウスピースはあくまで、特定の音域や音色を出しやすい「サポート」役であり、得意部門以外の音が出せないというわけではありません。

たとえば3Bを普通に吹くと低音域の深い音が出やすいですが、息のスピードを速くすれば高い音も出せます。

マウスピース選びも大切ですが、忘れてはいけないのは「自分の唇で調節できる」のがもっとも重要だ、ということです!

後述していますが、結局一番大切なのは練習をして「自分の唇の使い方」をアップグレードし、なんでも吹ける唇を手に入れることなんです!

自分の出したい音域や音色、あるいは得意な音域がきれいに出せるマウスピースを主軸の1つとして練習しておくと、いずれ吹ける曲の幅自体が広がっていくはずです。

「自分がどんな曲を好きになるかわからない」「どんな曲でも吹けるようになりたい」という人は、そんな中間地点にあるマウスピースを選んであげるのも良いですね。

【トランペット】マウスピースは吹きたい曲で選び分けよう

魔法のようなマウスピースは、ぼくは「存在しない」と思っています。

だからこそ、自分の唇を調節できるように作り上げつつ、できないところはマウスピースを変えて手助けしてあげるのが良いのではないでしょうか。

とはいえ基本的には、1つのマウスピースを選んだら半年ほど使い続け、自分の唇が調節できるようになるまで練習するのがおすすめです。

✔️ニイヤマッスルがマウスピース選びをお手伝いします!

もしご自身にぴったりなマウスピース選びに苦戦しているなら、ぼくニイヤマッスルが直接指導をさせていただくことも可能です!

「吹く力が弱く大きな音が出しにくいけど、鋭い高音が出したい」
「自分の歯並びや唇のかたちに合うマウスピースを選んで欲しい」
「このマウスピースで高音をうまく出せるよう指導して欲しい」

こんなお悩みを抱えているかたからも、多くご相談をいただいております。

ぼくが運営する群馬県のトランペット教室「新山トランペットレッスン」にお越しいただければ、ぼくが持つ複数のマウスピースをお見せしつつ、あなたに合う1本を一緒に考えさせていただきます

トランペットの吹き方も基礎から指導させていただきますので、困っているかたはご予約お待ちしております♪

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それでは今日も、トランペットの練習を楽しんでいきましょう!

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