トランペット教室(新山トランペットレッスン)を運営しております「ニイヤマッスル」こと新山泰規です!
トランペットを学びたいみなさん、ブログまでお越しいただき、ありがとうございます。
今回は、粘膜奏法の特徴や、粘膜奏法を脱出し吹き方を改善する方法をご紹介します!
粘膜奏法をしていると、練習中に急に音が出なくなったり、唇が痛くて練習を続けられなくなったりと、特徴的なデメリットが生じてきます。
ぼく自身も以前は粘膜奏法だったのですが、脱してから上達したと実感しています。
「粘膜奏法が悪い」というわけではないのですが、ぼく自身がメリットよりもデメリットを多く感じたので脱出した、という感じです。
▼この記事でわかること!
・トランペットの粘膜奏法により生じるデメリットの特徴
・粘膜奏法をやめると感じられるメリット
・粘膜奏法をやめて吹き方を改善する具体的な方法
生徒さんからも「これって粘膜奏法ですか?」「どうすれば粘膜奏法を脱せますか?」という質問を、多くいただいています。
結論、粘膜奏法を脱出したいなら、唇を閉じることから始めてみてください。
この記事では、粘膜奏法をすることで生じるデメリットの特徴や、粘膜奏法を脱出して吹き方を改善するための方法を詳しくご紹介します。
目次
【トランペット】粘膜奏法とは?
粘膜奏法とは、唇の内側にある柔らかい部分、つまり「粘膜」の部分にマウスピースを当てて吹く奏法のことです。
マウスピースを咥え込むようなイメージでアンブシュアを作っている人は、粘膜奏法になっているかもしれません。
ぼく自身も昔は粘膜奏法をしていました。
具体的には、下唇にトランペットを当てて、上唇の内側部分をグリグリと押し当てるように唇を調節するような感覚でした。
粘膜奏法ではない吹き方と比較すると、粘膜奏法では最初から唇を大きめに広げた状態で音を鳴らしている状態になります。
演奏をしているうちに唇がバテるとさらに唇が広がってしまい、音が出なくなってしまう人が多いです。
【トランペット】粘膜奏法が悪いわけではない!
プロのかたや上手なかたのなかにも、粘膜奏法をしているかたはいらっしゃいます。
粘膜奏法そのものが悪いというわけではなく、自分にあわないのであれば粘膜奏法を脱出したほうが良いですよという話です。
粘膜奏法は、高い音が出やすいと感じる人もいます。
粘膜奏法が自分にあっているのであれば、無理に脱出する必要はありません。
でもぼく自身は、粘膜奏法をやめるという選択肢をして正解だったと思っています。
具体的には、下記でご紹介するデメリットの特徴を強く感じているのであれば、粘膜奏法から脱出をしたほうがうまくいくかもしれません。
【トランペット】これって粘膜奏法?デメリットの特徴を解説
粘膜奏法をしていると多くの場合に、大きなデメリットが生じてきます。
「自分は粘膜奏法をしているかも?」と感じている人は、下記の特徴があれば粘膜奏法の可能性が高いです。
①すぐにバテて音が出なくなる
②唇が痛くなる
③調子の波が激しい
いずれもトランペットを吹くうえで、かなり致命的なデメリットですよね…。
特徴をそれぞれ紹介するので、ご自身の状態と照らし合わせてみてください。
粘膜奏法の特徴①:すぐにバテて音が出なくなる
すぐに疲れてしまい、練習中に突然、音が出なくなるのが粘膜奏法の特徴です。
「音が出なくなる」というのは「出にくくなる」のではなく、本当に音が出なくなってしまいます。
唇が振動しなくなり、スカ〜ッとなっているようなイメージですね。
特に高い音は、突然出なくなってしまいやすいです。
最初は高い音もしっかり出るのに、練習をしているといきなり音が出なくなってしまうというときは、粘膜奏法が疑わしいかもしれません。
粘膜奏法の特徴②:唇が痛くなる
マウスピースを押し付けすぎているので、唇が痛くなります。
不思議に思うほど赤くなったり、はれてしまっているのであれば、粘膜奏法である可能性が高いです。
バテることによって唇のまわりの筋肉がゆるみ、唇の穴が広がってしまうため音が出なくなります。
音が出ないため焦ってトランペットを強く押し当ててしまう、という悪循環になっているかもしれません。
粘膜奏法の特徴③:調子の波が激しい
調子が良いときにはとても調子が良いのに、悪いときには全然音が出なくなるなど、調子の波が激しいのも粘膜奏法の特徴です。
粘膜奏法では唇のセッティングをするのに時間がかかりやすいうえに、気づかないうちに唇がゆるんでいくことで、調子の波を感じやすいです。
粘膜奏法ではアンブシュアが安定しにくいため、セッティングから難航してしまいやすいのも、調子の波が起こる原因になっているかもしれません。
【トランペット】粘膜奏法を辞めたい!脱出し改善する方法
粘膜奏法から脱出するためには、唇をとにかく閉じることから始めます!
粘膜奏法をやっている人は唇が開いてしまっているはずなので、まずは閉じることを意識してみてください。
閉じた状態から少しずつ広げていって、ちょうど良い唇の広げ具合を見つけていく!
というのが、ぼくの基本的な考え方です。
丸いマウスピースに唇がついたら、唇を広げたくなるのが自然な心理だと思います。
でも、唇はグッと閉じた状態でマウスピースにつけ、そこから少しずつ広げる、というのがとても重要なんです!
【ポイント】唇の穴が狭い状態を作ってから広げていくこと
唇の穴をせまくしてほとんど閉じた状態のままトランペットで音を出す、というのは不可能ですね。
ポイントは「せまい状態を作ってから広げる」ことです。
なぜなら、広がった状態から狭くするっていうのは難しいから!
たとえば、高い音は唇を狭くしないと出せません。
そこで、唇が広がった状態でどうにか高い音を出そうとすると、多くの人がトランペットをグッと唇に押し付けてしまうんですね。
外からの力で出口を狭くしようとするから、疲れてバテやすくなります。
そこで試しに力を抜いてみて欲しいのですが、唇って、ただでさえ簡単に広がってしまうものです。
だからこそ、最初は閉じておき、音が出せるところを探すために少しずつ広げていく、というプロセスが重要なんです!
アンブシュアは進化するもの!ベストスポットを探す練習をしよう
アンブシュアというのは変わるものなので、「ベストスポットを見つけて固定しなきゃいけない!」と思う必要はありません。
だからこそ、日々の練習から少しずつアンブシュアを変える実験をして、今の自分にとって一番良い形を見つけてあげてください!
今回ご紹介した「粘膜奏法」というのは、どうしても吹き続けることが難しい奏法です。
なぜなら、唇が広がってしまっている状態で始めるから、吹くほどに開いていく一方で、どんどん疲れてしまうから。
ではどうすれば良いかというと、
唇を締めれば良い!単純ですね!
穴を狭く維持できている唇は、疲れにくいです。
ぜひ上記を参考に、「まずは唇を締める」ことを徹底し、そこから広げたり位置を調節して、ベストスポットを見つけてみてください!
【まとめ】粘膜奏法はなおせる!意識して改善していこう
ぼく自身が、粘膜奏法にデメリットを感じてやめた本人だからこそ、粘膜奏法が原因で困っている人には改善をおすすめします。
反対に、粘膜奏法でトラブルを感じていないのであれば、無理になおす必要はありません。
「うまくいかないのは粘膜奏法になっているからですか?」
「自分は粘膜奏法をしているのでしょうか?」
「これってどうすれば改善されますか?」
上記のようなご質問は多くいただくのですが…
正直、実際に吹いているところを見てみないと、具体的なアドバイスはできません。
1度で良いので近所のトランペット教室に足を運び、プロに確認してもらうことをおすすめします!
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【トランペット】粘膜奏法から脱出する方法!